更新情報・お知らせ

2023/02/03
2022年やんばる版プロジェクト健診結果について
令和5年3月までに申込しました住所へ郵送いたします。データ集約に時間を要しており、返却が遅くなり大変申し訳ございません。 健診結果の見方
2022/10/16
2022年やんばる版プロジェクト健診申込み(受付終了しました。)
2022/08/30
「やんばる健やか協力隊」ボランティア募集(受付終了しました。)

目的

やんばる版プロジェクト健診事業とは、弘前大学COI(Center of Innovation, 略称:COI)*1の連携拠点として名桜大学が取り組んでいる、住民のヘルスリテラシーの向上を目指す、いわゆる「啓発型健診」です。

沖縄県の平均寿命及び健康寿命(日常の生活動作が自律してできる期間)が低下していることが問題となっています。とりわけ北部地域では、高齢化に伴う認知症患者の増加、また、働き盛り世代における生活習慣病(特に心疾患、脳血管疾患、2型糖尿病)、がんの有病率の上昇が、健康問題として指摘されています。 本健診は、沖縄県北部地区住民を対象に、住民の健康状態の現状とその問題点を医学的及び疫学的観点から包括的かつ詳細に調査し、

①住民の健康維持・増進、日常生活活動(Quality Of Life; QOL)の向上に資すること
②疾病の予防及び健康の保持増進を包括的に研究すること

を目的とし、名桜大学と北部12市町村の協力自治体による共同プロジェクトを目指して「社会貢献」「学生教育」「研究推進」への寄与を企図するものです。
名桜大学は、弘前大学COIの連携拠点として、「やんばる版プロジェクト健診」を実施し、沖縄本島在住の住民における、心身の健康状態に関するデータを収集しています。収集したデータには、例えば、血液(血糖値等)、生理検査(動脈硬化に関するデータ等)、生活習慣(食、喫煙、飲酒等)、全ゲノム(遺伝子)データ、腸内細菌データ、体力関連データ等が含まれています。今後、これらのデータを解析し、1)生活習慣病(脳血管疾患、心疾患、2型糖尿病)、2)アルツハイマー型認知症、3)がん(特に肝臓がん及び大腸がん)の発症及びそのリスク因子と生活習慣との関連を調べる予定です。さらに、この「やんばる版プロジェクト健診」を今後10年以上継続して実施し、将来的には疾患リスクに対する予兆法及び予防法のモデル開発、沖縄県北部広域市町村圏(やんばる)住民一人ひとりのヘルスリテラシー向上、そして同市町村圏の健康長寿復活を目指して取り組んでいきたいと考えています。

*1 本学の客員教授、弘前大学医学部社会医学講座の中路重之教授が取り組んでいる、「真の社会イノベーションを実現する革新的「健やか力」創造拠点弘前大学COI」のことを指します。